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2010 年度 実績報告書

地域移動する若者の人間関係の変容と社会的適応

研究課題

研究課題/領域番号 22730473
研究機関日本女子大学

研究代表者

石黒 格  日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90333707)

キーワード地域移動 / 労働移動 / 人間関係ネットワーク / 地域格差 / 下位文化理論 / 社会関係資本 / 弱い絆 / ウェブ調査
研究概要

年度前半は、2008年調査のデータを再分析し、調査協力者と議論しながら測定上の問題や欠落を特定することに注力した。研究代表者の所属機関が変わり、青森県から神奈川県に所在地が移動したため、主としてインターネットを用いた電話会議でコミュニケーションをとることで、旅費を節約した。
年度後半に、配分された研究経費の全額を用いて、ウェブ調査を実施した。対象者は東北出身者と南関東出身者で、かつ現在東北地方または南関東に在住している20~34歳の男女2950名(女性は未婚に限る)とした。この調査計画により、予定通り、東北、南関東で定住者、Uターン者を、さらに南関東では東北から移動してきた若者を補足し、ウェブ上で質問への回答を求めた。調査会社がやや多めに回答者を集めたことにより、3117名の有効データが収集された。
職業、卒業学校名などに自由回答を含むため、データのエディティングが2010年度いっぱいかかる予定であるが、自由回答に関わらない選択式のデータについて、特に東北から南関東への移動者と東北地方出身でUターンしてきた回答者の人間関係に注目して分析を行い、弘前大学で2/18に行われた公開フォーラムにて報告を行った。明らかになったのは、1)移動によらず、最終学校を卒業するとアクティブな人間関係は大幅に減少する、2)進学、就学時に出身地から移動してもUターンしてきた者の人間関係は定着していた者と変わらない、3)南関東へ進学時に移動した者は同地域に同時に移動した知人・友人を有するケースが多い、4)就職時に移動した者は、もともと移動先に知人・友人がいたケースが多い,5)現在の人間関係は移動パターンによらない、といった知見である。今後は、南関東出身者との比較を行い、移動によるゲインとロスについて、出身地と移動先による変化を検討する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移動者の人間関係2011

    • 著者名/発表者名
      石黒格
    • 学会等名
      第10回EPRCフォーラム
    • 発表場所
      弘前大学
    • 年月日
      2011-02-18

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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