本研究では、インターネット上の情報の増大がもたらす孤独感や他者への評価に対する影響について、サイトに含まれる情報と個人の心理的要因との関連から検討を行った。Web サイトの構造解析では、サイトの情報が「大きさ」と「形式」の 2 つの次元に集約されることを明らかにした。また、孤独感に対する認識は、遅延割引率や社会的価値志向性と関連していた。一方、孤独感の高まりは、マスメディアへの信頼度の低下を介してデマの信憑性評価を低めていたが、ソーシャルメディアがデマの信憑性評価を低めるという影響過程はみられなかった。
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