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2010 年度 実績報告書

リスク情報の感情価と共有方法の違いが組織のリスク判断に及ぼす影響に関する実験研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730484
研究機関北海学園大学

研究代表者

増地 あゆみ  北海学園大学, 経営学部, 教授 (00322777)

キーワードリスク判断 / リスク情報 / 感情価 / 実験系心理学
研究概要

本研究の目的は、リスク低減方策に対する組織の判断を、より安全重視の方向へ導く要因として、「リスク情報に対する感情反応(感情価)」および「リスク情報の共有方法」に着目し、これらが組織のリスク判断に及ぼす影響を明らかにすることである。初年度は、企業のリスク管理担当者の協力を得て、聞き取り調査を実施し、組織の安全対策に対する判断プロセスの事例、現場で起きた事故の事例についての情報を収集する計画であった。
本年度は、ある大学病院の医療安全推進部主幹の方にご協力いただき、聞き取り調査を実施することができた。調査の中で、大学病院における医療安全推進部の位置づけと役割、インシデントやアクシデントが生じた場合の病院組織としての意思決定の流れ、アクシデントの再発防止対策が導入されるまでの決定プロセス、日常的な安全対策の具体的事例など、組織としての安全対策に関わる具体的な取り組みについて多くの情報が得られた。こうした取り組みにおいて重要となるのは、現場での経験をいかに関係部署に正確に伝え、いかに共通の認識を持ってリスクの低減対策に取り組めるかであり、大学病院の医療安全推進部においても、画像やDVD映像を使った安全対策の広報活動が重視されていることが明らかになった。このような医療現場の状況や具体的な安全対策の事例を踏まえ、リスク情報の伝達方法とリスク情報に対する感情反応との関係を調べる実験を行うために、リスクに対する意思決定課題としてのシナリオを作成し、これを課題とした予備的な実験を行い、実験課題として利用できることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] メタボリックシンドロームの病態改善に対する支援効果と食行動変容の構造分析2010

    • 著者名/発表者名
      清水真理・増地あゆみ・森谷〓・伊藤和枝・百々瀬いづみ・関谷千尋
    • 雑誌名

      北海道心理学研究

      巻: 33巻 ページ: 37-52

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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