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2010 年度 実績報告書

組織的公正におけるデュアル・プロセス:認知合理的アプローチと直感的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 22730487
研究機関法政大学

研究代表者

林 洋一郎  法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (70454395)

キーワード組織的公正 / デュアルシステム / 無意識
研究概要

本研究は、意識的な認知的な公正判断ではなく、直感的な公正判断を研究することを目的としている。伝統的に、組織における公正研究は、意識的で合理的な公正知覚に焦点を向けてきた。本研究は、直感的な公正知覚に焦点を当てようとするものである。我々は、ポジティブなものではなくネガティブなものに焦点を向ける傾向を持っている。これをネガティビティ・ドミナンスと呼ぶが、こうした傾向がある公正知覚にもあると考え、公正や不公正を測定する尺度を新たに開発することとした。はじめに入手可能な既存の組織的公正尺度を包括的に収集・整理して一種のアイテムプールを構築した。総計で327項目が収集された。整理にあたっては、「公正タイプ」、「一般-特定文脈」、「直接-間接」、「エージェントタイプ(人-組織)」、「逆転項目かどうか」という5軸から分類された。「公正タイプ」とは、手続き的公正や分配的公正などのタイプを意味し、「一般-特定」とは、給与や人事考課といった特定のトピックや文脈の公正さを測定するための項目かどうかを示し、「直接-間接」とは、fairあるいは公平・公正という表現が項目に使われているかを意味し、「エージェントタイプ」とは、公正さに関わる事象や出来事が組織を通じて発動されるのかあるいは人を通じて発動されるのかどうかを示す。これらのアイテムプールをベースから約200項目を選び出して、質問紙が完成した段階である。本研究成果は、2011年度の産業・組織心理学会で発表される予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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