研究概要 |
本研究では,フィンランドでも代表的なカウンセリング・心理教育モデルであるキッズスキルの効果測定研究、効果機序研究を行い,具体的技法イメージの提供と効果・課題を検討することを目的として計画された。キッズスキルのプログラムには 15 のステップが用意されており,段階的に実施することで問題解決につながるスキル学習が楽しく行えるように工夫されている。本研究の結果,我が国で実施したカウンセリング、心理教育としての一定の改善効果が示された。拡大-構築理論に示される通り,ポジティブ感情を利用した介入により,クライエントの自尊心の回復,そして自己効力感の向上などの認知的改善要因が見られ,肯定的な変化を生じさせたと考えられる。
|