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2012 年度 実績報告書

不眠症と悪夢障害に関する認知行動療法の実証的効果研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730552
研究機関江戸川大学

研究代表者

松田 英子  江戸川大学, 社会学部, 教授 (30327233)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード不眠症 / 悪夢 / 認知行動療法 / 職務ストレス / 大学生活ストレス / 抑うつ / 対面カウンセリング / 非対面カウンセリング
研究概要

(1)日本人成人労働者と(2)大学生(日本人学生,在日中国人留学生,中国人学生)における不眠症と悪夢障害の実態と特徴の解明のための調査結果をまとめた結果,労働者においては,不眠症の疑いのある者が20%を超え,職務ストレサーそのものよりも,不眠,過眠,悪夢症状から成る睡眠の不調が,抑うつ症状をよく予測するモデルが見出された。さらに学生の睡眠の不調症状はより深刻であった。特に過眠症状が強く,労働者に比べ睡眠のリズムの乱れの影響が疑われた。成人の睡眠改善薬の服用は4.4%,学生は3.3%と低く,薬物治療による抵抗感がある実態が確認された。また日本人労働者と日本人学生は,中国人留学生および中国人学生より,悪夢症状の訴えが強かった。3つの学生集団のデータにおいて,学生生活ストレサーそのものよりも睡眠の不調が抑うつをよく予測するモデルの適合度が高く,成人と同様,抑うつの予防には睡眠の不調の改善が重要であることが示唆された。
(1)(2)をふまえ,(3)不眠症に対する認知行動療法の支援効果の検証のために,事例研究(特発性不眠症)を実施し,非薬物療法である認知行動療法による研究成果を公表した。(4)悪夢に対する認知行動療法の支援についてレビューし,研究成果の公開を行った。(5)睡眠の不調に関する対面カウンセリング式の認知行動療法による実験研究を実施し,不眠に関して,入眠前の筋弛緩法や思考に対する認知療法の効果を確認し,短期的な改善効果を検出した。また,(6)悪夢に関する認知療法の効果検証を事例研究と(7)ネガティブな夢想起に関する対面カウンセリング式の認知療法による実験研究を実施し,悪夢に関して入眠前の思考に対する認知療法の効果を一部確認した。H25年度に成果を発表予定である。今後非対面カウンセリング式の認知行動療法による実験研究(不眠症とネガティブな夢想起)を継続していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (4件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 夢を媒介とする心理療法の歴史と展開2013

    • 著者名/発表者名
      松田英子
    • 雑誌名

      江戸川大学紀要

      巻: 23 ページ: 145-150

  • [雑誌論文] 睡眠障害と認知行動療法2013

    • 著者名/発表者名
      松田英子
    • 雑誌名

      メンタルヘルスネットワークレポート

      巻: 39号 ページ: 2-6

  • [雑誌論文] 夢想起の個人差に関する研究 -夢想起の頻度にストレスとビックファイブパーソナリティ特性が及ぼす影響-2012

    • 著者名/発表者名
      鈴木千恵・松田英子
    • 雑誌名

      ストレス科学研究

      巻: 27 ページ: 71-79

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ストレッサーと実行されたソーシャルサポートが無気力に与える影響―大学生における縦断研究―2012

    • 著者名/発表者名
      本間里美・松田英子
    • 雑誌名

      ストレス科学研究

      巻: 27 ページ: 64-70

    • 査読あり
  • [学会発表] 不眠と悪夢に関する短期認知行動療法の効果に関する検討 刺激制御法,入眠前のリラクセーション法および認知療法の適用

    • 著者名/発表者名
      松田英子
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学(神奈川)
  • [学会発表] 夢想起の個人差を説明する要因の検討―Big Fiveパーソナリティ特性とストレスからの分析―

    • 著者名/発表者名
      松田英子・鈴木千恵
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会第21回大会
    • 発表場所
      島根県民会館(島根)
  • [学会発表] 不眠と抑うつを主訴とする広汎性発達障害青年へのキャリアカウンセリング-母子並行面接よる就学支援,就労支援を行った事例より

    • 著者名/発表者名
      松田英子
    • 学会等名
      日本カウンセリング学会第45回大会
    • 発表場所
      麗澤大学(千葉)
  • [学会発表] Effects of sleep disturbances and stressful life events on employee' and students' depression: Comparative study between Japan and China.

    • 著者名/発表者名
      MATSUDA Eiko
    • 学会等名
      2012 Asian Sleep Research Society
    • 発表場所
      台北国際会議場(台湾)
  • [図書] 生きる力を育てる臨床心理学 産業における心理臨床実践2013

    • 著者名/発表者名
      松田 英子
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      保育出版社
  • [図書] パーソナリティ心理学ハンドブック パーソナリティと不健康:不眠・悪夢2013

    • 著者名/発表者名
      松田 英子
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      福村出版
  • [図書] 心理学教育の視点とスキル 心理学教育と職業 企業・組織・病院で生かせる職場 メンタルヘルス2012

    • 著者名/発表者名
      松田 英子
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [図書] 心理学教育の視点とスキル 心理学教育と職業 間接的に生かせる職場 看護・福祉職2012

    • 著者名/発表者名
      逆井 麻利・松田 英子
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
  • [備考] 江戸川大学研究者情報

    • URL

      http://gyoseki.edogawa-u.ac.jp/eduhp/KgApp

  • [備考] 江戸川大学研究者情報  松田英子

    • URL

      http://gyoseki.edogawa-u.ac.jp/eduhp/KgApp?kyoinId=ymdygmybggy

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公開日: 2014-07-24  

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