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2010 年度 実績報告書

中学生の非行行動の小学校開始型と中学校開始型の縦断的検討

研究課題

研究課題/領域番号 22730559
研究機関白梅学園大学

研究代表者

小保方 晶子  白梅学園大学, 子ども学部, 准教授 (00442088)

キーワード非行 / 中学生 / 移行期 / 小学校 / 中学校 / 縦断的検討 / 開始時期
研究概要

本研究は、中学生の非行行動について、縦断調査を行うことにより、非行行動の開始時期によるリスク要因の違いを明らかにすることを目的とする。平成19年度から調査を開始し、小学校5年生から中学校3年生を対象に3年間にわたり縦断調査を実施してきた。平成22年度は、中学生1816名(中学校1年生628人、中学校2年生589人、中学校3年生599人)を対象に縦断調査の第4回目(平成22年度からの科学研究費による調査では第1回目)を行った。方法は質問紙調査である。これは、平成23年、平成24年度に行う縦断調査のデータの基礎となるものである。今年度は、横断調査の結果から、中学1年生~3年生までの問題行動の変化と、各学年の対人関係の変化を明らかにした。また、小学校6年生から中学校1年生への移行期における問題行動の関連について検討した。結果、小6時の抑うつの高さは、中1時の抑うつの高さと正の相関があること、小6時の親への暴力は中1時の親への暴力と正の相関があること、小6時の万引き/金品持ち出しは、小6時の親への暴力、中1時の親への暴力と正の相関があることが明らかになった。また、小6時の起床時間の遅さは、小6時の生活面での問題行動の量だけでなく、中1時での生活面での問題行動の量とも関連していた。今後、他の時期の問題行動の変化と、変化に影響を与える要因(親子関係や生活リズム変数、思春期における身体的変化)との関連を検討していく。本研究は、中学校時の問題行動のリスク要因を小学校時の要因から明らかにすることで、リスクの高い子どもに対し早期の介入が可能になり、生活指導面等の学校現場での実践に活かすことができる。また、中学校移行期を含めていることから、本研究の成果に基づき、中学校へのなめらかな移行や連携教育などの教育実践に対し有益な示唆を与えることができると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 発達障害のある子どもと非行2011

    • 著者名/発表者名
      小保方晶子
    • 雑誌名

      地域と子ども学

      巻: 4 ページ: 2226

  • [学会発表] 中学生の非行傾向行為の規定要因:生活リズム、親子関係、学校要因、個人要因からの検討2011

    • 著者名/発表者名
      小保方晶子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第22回大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-03-27
  • [学会発表] 発達障害のある子どもの問題行動のリスク要因と防御要因2010

    • 著者名/発表者名
      小保方晶子
    • 学会等名
      日本心理学会74回大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-09-21
  • [学会発表] Regulatory Factors for Mild Delinquency in Japanese Junior High School Students : Daily routines, family factors, school factors, and individual factors2010

    • 著者名/発表者名
      Akiko Obokata
    • 学会等名
      American Psychological Association 118th Annual Convention
    • 発表場所
      SanDiego, America
    • 年月日
      2010-08-13

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2014-06-19  

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