研究課題
本研究は、(1)ユダヤ思想、(2)世紀転換期の「科学と神秘」思想、(3)様相論の思想的系譜という3つの研究対象の軸を作り、「現実‐潜在」関係を思想史的観点から再検討するという課題をもっている。本年度もこの全体構想のもとで、3つの軸それぞれに関して研究を推進した。また、次年度に引き続き、G・アガンベンの「潜勢力をめぐる思考」を研究対象に据えたが、これは上記の3つの軸をつなぐための重要な蝶番となった。イスラエル国立図書館およびヘブライ大学ブーバー文庫、ベルリン・フンボルト大学図書館グリム・センター、カッセル大学文書館等においてユダヤ学関連文献、世紀転換期思想関連文献の調査および国際的研究動向の把握に努めた。特にブーバー文庫およびカッセル大学でのブーバー=ローゼンツヴァイク聖書訳成立過程に関連する書簡や文書を調査できたことは、本研究期間終了後の研究の継続にとって有意義なものとなった。これらの研究成果の一端を、教育思想史学会でのコロキウム(9月)、京都大学での京都学派をめぐる国際シンポジウム(9月)、教育哲学会シンポジウム(10月)、同志社大学・明治大学の共催シンポジウム(10月)、およびイスラエル・ヘブライ大学における国際コロック(12月)などで発表した。また出版物としては、それらの成果を、印刷中のものを含めて学会誌等に論文5本、およびドイツでの共著書(50 Jahre Martin Buber Bibel: Internationales Symposium der Hochschule fuer Juedische Studien Heidelberg und der Martin Buber-Gesellschaft, LIT-Verlag)として公刊した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Proceedings of the Second International Symposium of the Project of Young Scholars “Theocracy” and “Nation” in Jewish Thought: Past and Present (CISMOR / Doshisha University)
巻: Proceedings ページ: 25-35
教育哲学研究
巻: 109 ページ: 未定
臨床教育人間学
巻: 13 ページ: 未定
巻: 107 ページ: 224‐226
近代教育フォーラム
巻: 22 ページ: 255‐257