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2011 年度 実績報告書

学校間接続関係の形成と近代教育政策の地方における受容過程に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730621
研究機関広島大学

研究代表者

小宮山 道夫  広島大学, 文書館, 准教授 (60314720)

キーワード教育史 / 教育水準
研究概要

研究目的である尋常中学校との接続関係.(アーティキュレーション)の形成過程、学校水準の整備過程を明らかにするため、研究計画に基づき第五高等中学校に受験実態(合格/進学実態ではなく)のある九州各県の尋常中学校関係史や先行研究を調査した。今年度計画は南東部九州地域(大分県・宮崎県・鹿児島県)が調査対象地域であった。
大分県調査においては、大分県公文書館と大分県立図書館にて調査を実施した。公文書館では明治20年代の学務関連の簿冊を確認し、必要部分を撮影した。大分県立図書館(地域資料室)では明治18年1月23日創刊の『大分県共立教育雑誌』を閲覧し関連記事を捜索した。
宮崎県については宮崎県文書センターと宮崎大宮高等学校にて調査を実施した。宮崎県文書センターでは『宮崎県会史』に掲載されている資料や記述を手がかりに閲覧申請を行い、2度目の訪問時にダンボール箱7箱、100冊近い簿冊に目を通し必要部分の撮影を行った。この調査により明治20年前後約10年間の『本県令達』および『県会速記録』、『学事関係諸令達通牒』等の学務関係文書等を入手した。宮崎大宮高等学校では同窓会所蔵の各種資料を閲覧した。資料は基本的に明治30年代以降のもので第五高等中学校と関わる資料は見出せなかった。校友会誌『茫洋』の複製資料がある程度揃っている(古いものは明治30年5月1日の第4号より所蔵)ので、回想録等の記事を拾い上げることで何らかの成果は見込まれるが、優先順位としては低くせざるを得ない。
24年度は上記の調査資料の分析と、追加調査を実施すると共に、佐賀県、鹿児島県の調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画における調査地である九州6県(佐賀、福岡、長崎、大分、宮崎、鹿児島)、の内、4県について現地調査を実施済みで、それぞれの資料状況の概要を把握済みである。第五高等中学校と九州各県尋常中学校との接続関係に関する直接的な資料が少ないのが結果としては残念であるが、当初計画に盛り込んでいたとおり、これまで収集した資料と熊本大学五高記念館所蔵資料を中心に研究成果をまとめる用意があるため。

今後の研究の推進方策

前2年間で現地調査を実施できていない佐賀県、鹿児島県の調査を実施し、これまで収集した資料の精査に努め、研究成果としてまとめることが今後の課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 九州北部からの第五高等中学校進学に関する考察-(2)福岡県の事例-2012

    • 著者名/発表者名
      小宮山道夫
    • 雑誌名

      中国四国教育学会教育学研究紀要

      巻: 第57(CD-ROM版) ページ: 434-439

  • [学会発表] 九州北部からの第五高等中学校進学に関する考察-(2)福岡県の事例-2011

    • 著者名/発表者名
      小宮山道夫
    • 学会等名
      中国四国教育学会第63回大会
    • 発表場所
      東広島市
    • 年月日
      2011-11-20

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公開日: 2013-06-26  

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