昭和前期における地域社会学校論の形成史研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22730628
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 教育学
• 研究機関: 東洋大学
• 研究代表者: 須田 将司 東洋大学, 文学部, 准教授 (00549678)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 農村地域社会学校 / 報徳運動 / 報徳教育 / 児童常会 / 戦後初期社会科 / 地域教育

研究概要

昭和前期における地域社会学校論の展開につき、戦前期と戦後期のそれぞれに新しい知見を見出した。第一に戦前の「報徳教育」が1932年～1933年ごろに創出されたこと、それが全村的な教育活動を展開しつつ一方で総力戦体制化を推進していくものであった点を明らかにした。第二に戦後新教育「福沢プラン」が戦前の「報徳教育」の戦時色を払拭し、話し合い活動による人間形成・地域形成の可能性を深化させていった点を見出すことができた。

研究成果

• [雑誌論文] 1930年代における報徳教育実践の創出-神奈川県・富山県における模索の諸相- (2013)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 雑誌名: 地方教育史研究 巻: 第34号 ページ: 49-72
  • 査読あり
• [雑誌論文] 戦前・戦後の教育実践を語る-報徳教育・福沢プラン・井上喜一郎- (2013)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 雑誌名: 『東洋大学文学部紀要』第66集教育学科編XXXVIII ページ: 37-52
• [雑誌論文] 1930年代における報徳教育の創出過程に関する一考察-静岡県土方村の「先駆」性の検討を中心に- (2013)
  • 著者名/発表者名: 須田将司・武藤正人
  • 雑誌名: 東洋大学文学部紀要』第66集教育学科編XXXVIII ページ: 53-65
• [雑誌論文] 昭和戦前期における福沢小学校・国民学校の報徳教育-「生活即教育」の展開- (2012)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 雑誌名: 地方教育史研究 巻: 第33号 ページ: 83-104
  • 査読あり
• [雑誌論文] 戦後福沢国民学校における報徳教育の再評価-民主主義・民主教育への「転回」- (2012)
  • 著者名/発表者名: 須田将司・武藤正人
  • 雑誌名: 東洋大学文学部紀要』第65集教育学科編XXXVII ページ: 39-59
• [雑誌論文] 『学校少年団』再考を通して (2010)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 雑誌名: 日本教育史往来 巻: 第188号 ページ: 7-9
• [雑誌論文] 少年団常会の視点から学校?年団を再考する-『共励切磋不抜ノ国民的性格ヲ錬成』の意図- (2010)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 雑誌名: 日本教育史往来 巻: 第186号 ページ: 7-9
• [学会発表] 神奈川県福沢小学校における「実力の検討」シリーズの連載-戦後初期社会科「福沢プラン」のその後- (2013)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 学会等名: 東北教育学会第70回大会
  • 発表場所: 仙台白百合女子大学
  • 年月日: 2013-03-09
• [学会発表] 1930年代における報徳教育実践の創出-神奈川県・富山県における模索の諸相- (2012)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 学会等名: 全国地方教育史学会第35回大会
  • 発表場所: 和洋女子大学
  • 年月日: 2012-05-27
• [学会発表] 昭和戦前期における福沢小学校・国民学校の報徳教育-「生活即教育」の展開- (2011)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 学会等名: 全国地方教育史学会第34回大会
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 年月日: 2011-05-24
• [学会発表] 少年団常会の視点から学校?年団を再考する-『共励切磋不抜ノ国民的性格ヲ錬成』の意図-」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 学会等名: 第29回日本教育史研究会サマーセミナー
  • 発表場所: 日本大学文理学部
  • 年月日: 2010-08-17
• [図書] 戦後新教育・「実力の検討」実践資料集 (2013)
  • 著者名/発表者名: 須田将司
  • 出版者: 不二出版