1810年代ならびに1820年代におけるF.フレーベルの自然哲学の展開は以下の二点を基盤とするものである。(1)存在条件としての「一性」(Einheit)と「多様性」(Mannigfaltigkeit)、ないしは普遍性と特殊性についての観察(2)事物が事物たる条件としての発生-存続-消滅の過程についての観察それゆえ生成過程としての連続性が人間陶冶の文脈においても鍵概念となる。この二点は、人間陶冶の文脈においても同様であり、「男性」(Mann)と「女性」(Weib)という実在もまた自然哲学ならびに自然諸学教授において論考の対象となった。
|