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2010 年度 実績報告書

エコリテラシーにもとづく環境教育と芸術教育の融合の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 22730648
研究機関聖母女学院短期大学

研究代表者

安川 由貴子  聖母女学院短期大学, 児童教育学科, 講師 (30452329)

キーワード教育学 / エコリテラシー / ベイトソン / 環境教育 / 芸術教育
研究概要

本研究では、グレゴリー・ベイトソンのコミュニケーション論を理論的な基礎に据えて、エコリテラシーの考え方も踏まえながら、環境教育と芸術教育の融合した教育実践の豊かな可能性をさぐっていくことを目的として考察を行った。持続可能な社会を目指して環境教育や自然体験学習、食育といった実践が、学校教育内外で盛んに行われるようになる中で、感性の部分も同時に深めていく思想が重要ではないかと考える。そして、私たちの生きた世界のつながりや意味を、頭、手、心、精神を使って総合的に理解していくためにも、環境教育と芸術や美との統合という視点からの考察は、私たちの学習や生き方をより豊かにしていくものになりうると考えた。
本年度は、私たちの生きた世界の「結び合わせるパターン」に注目し、二元論的な思考を乗り超えようとしていたG.ベイトソンが、そのエコロジカルな思想の中で美学や芸術をどのように捉えようとしていたのかを考察した。「科学」と「芸術」は、"科学的"と"非科学的"な世界として捉えられがちな中で、「美的(aesthetic)」な感覚を共通の接点として見出し、両者に存在する溝を架橋していく一元論的な認識世界の可能性を拓こうとしたことが改めて確認された。また、環境教育や小学校の「総合的な学習の時間」を中心とした実践の中で、自然との関係、美術教育との関係がどのように捉えられていこうとしているのかについての学びを深めた。問題解決的な学習への繋がりや学びの"総合性"の意義についても多くの示唆を得ることができた。今後の研究活動の中でさらに深めていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] <研究ノート>G.ベイトソンのエコロジカルな思想における「科学」と「芸術」をめぐる考察-「美的」な感覚とのインターフェイス-2011

    • 著者名/発表者名
      安川由貴子
    • 雑誌名

      京都大学生涯教育学・図書館情報学研究

      巻: 第10号 ページ: 85-100

  • [学会発表] G.ベイトソンのコミュニケーション論におけるエコロジーとアートをめぐる考察2010

    • 著者名/発表者名
      安川由貴子
    • 学会等名
      日本社会教育学会 第57回研究大会(自由研究発表)
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-09-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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