本年度(平成24年度)は研究計画に従い、次の作業を行った。 1.前年度に引き続き、小学校教員検定試験受験生を主な対象とする受験雑誌の収集と整理を行った。『教員受験生』(大明堂)については新たに古書店から購入し、目次一覧の作成作業を継続している。また、『教員受験生』の後続誌が『教員と文検』(1942<昭和17>年1月~、大明堂)、『教学錬成』(1944<昭和19>年5月~、受験界社)、『学芸界』(1945<昭和20>年10月~)などであることが判明し、教育ジャーナリズム史研究会編著『教育関係雑誌目次集成』(第III期 人間形成と教育編、日本図書センター、1991年)を活用し、これらについても収集・整理を行った。 2.前年度に引き続き、無試験検定受験者が提出した各種書類の分析を行った。これらは秋田県公文書館に所蔵されている無試験検定受験者が提出した各種書類(履歴簿、指導案、最終卒業学校の成績表など)であり、本年度は昭和期のものを収集した。現在は、これらの各書類について教員資格別、年齢、性別、学歴、職歴などについて整理中である。 3.前年度に引き続き、「教育職員免許法」関連史料の収集と整理を行った。本年度は国立公文書館所蔵史料を収集し、整理・分析を行っている最中である。
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