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2011 年度 実績報告書

カリキュラムに基づいた学習の習得を測定する大規模テストと分析モデルとの対応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730652
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

萩原 康仁  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 主任研究官 (30373187)

キーワードテスト / マルチレベルモデル / データ分析 / カリキュラム
研究概要

本研究では、調査対象が学校(学級)に属する児童生徒である場合のように、その構造が階層的である学習に関するテストについての既存のデータの再分析を行う。その際には、分析モデルについて、上記のようなデータの階層性とカリキュラムの実施状況等について何らかの形で考慮できるように拡張されたモデルを用いる。本研究は、カリキュラムの実施状況等の違いを考慮した場合と考慮しなかった場合での分析結果の異同等を示し、分析モデルの妥当性について検討することを主に目指すものである。
本年度は、昨年度より引き続き、全国規模で児童生徒を抽出して行われた学力に関するテストにおける各項目の内容が、当該調査の実施時の学年以前に履修済みと考えられる場合と、実施時の学年で履修されると考えられる場合で、能力特性によらない学校間レベルでの各項目独自の散らばりに違いが見られるかを検討する研究を行った。
学校に属する児童生徒を対象としたテストにおいて、各項目の内容が前年度までに履修済みであるものより、実施時の学年時に履修されるものの方が、上記の散らばりが認められやすいであろうということが仮説として挙げられる。これは、前者よりも後者の方が、調査実施時期での履修状況についても学校間レベルでの散らばりが大きい可能性が高いためである。
このことを検討するために、学校間レベルでの各項目の独自分散を推定できるマルチレベルのカテゴリカル因子分析モデルを用いて、上記の特徴をもった実データの分析を行った。また、シミュレーション研究としてある条件下で人工データを発生させ、母数が適切に推定されるかについての検討も行った。
さらに、本研究のもう一つの主要な課題として設定していたTIMSSの公開データを用いた研究については、変数の整理や分析モデルの検討を部分的に進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書の本年度の研究実施計画にほぼ沿って実施することができたため、おおむね順調に進展しているものと考えられる。

今後の研究の推進方策

本研究のもう一つの主要な課題として設定していたTIMSSの公開データを用いた研究を進める。その際には、各テスト項目が自国・地域のカリキュラムに含まれているかどうかについて各国・地域が回答しており、この対応を示した結果は公表されているため、この情報をカリキュラムの実施状況等を表す変数として用いることとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 学力調査の実施時期と学習内容の履修時期との関連についての検討-中学校第2学年に実施した数学のテストを用いて-2011

    • 著者名/発表者名
      萩原康仁
    • 学会等名
      日本テスト学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2011-09-11
  • [学会発表] 学力調査の実施時期と学習内容の履修時期との関連についての検討-小学校第2学年の算数の計算問題に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      萩原康仁
    • 学会等名
      日本教育心理学会
    • 発表場所
      かでる2・7
    • 年月日
      2011-07-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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