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2011 年度 実績報告書

高等学校中途退学経験者の社会階層的背景に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730674
研究機関龍谷大学

研究代表者

菅澤 貴之  龍谷大学, 矯正・保護総合センター, 嘱託研究員 (30551999)

キーワード高校中退 / 社会階層 / mixed methods research
研究概要

本研究は、高校中退要因のメカニズムを社会階層論の観点から解明し、中退研究に新たな地平を開くことを目的としている。
平成23年度は、平成22年度下半期にインターネット調査会社を通して実施したリクルーティング調査で得た調査協力者(高校中退経験者)に対してインタビュー調査(定性的調査)を実施し、高校中退経験者の社会階層的特徴の把握と分析フレームを深化させることを研究課題としていた。
しかしながら、東日本大震災の発生とその後の国内の混乱により、上半期に東日本地域でインタビュー調査を実施することは困難な状況にあった。そこで、上半期は西日本地域在住の調査協力者を中心にインタビュー調査を実施し、東日本地域在住者に関しては、下半期よりインタビュー調査を実施することとした。なお、インタビュー調査では、計量分析(定量的調査)では捉えることの難しい親子関係を中心に聞取りを行なった。
インタビュー調査の結果、世代、地域を問わず高校中退経験者の家庭に共通する特徴として、子どもの選択(意思決定)を尊重する親が多く、高校中退時に親が「引き止め役」として機能していないことが判明した。特に、親が子どもの養育に割ける時間が限定されるひとり親世帯では、こうした傾向が顕著であった。この結果から、高校中退者を減少させるためには、ひとり親世帯の子どもに対する経済的支援のみならずカウンセリング等の心理的支援を含めた包括的な支援体制を構築することが必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高校中退要因に関する探索的分析2011

    • 著者名/発表者名
      菅澤貴之
    • 学会等名
      日本社会分析学会
    • 発表場所
      中村学園大学
    • 年月日
      2011-07-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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