研究課題
若手研究(B)
本研究では,学力調査の問題と結果を分析し,主として「図形の性質の証明」および「正弦定理」の導入に焦点を当てて授業の核となる問題や問題理解の場面における教師の役割について検討した。その結果,生徒が問題を問題として認識できるようにするための(特に,証明の対象が全称性の保証であることを理解できるようにするための)教師の役割として,問題やその解決の必要性を強調して説明することの効果は限定的であり,生徒自身が具体的な作業を通して問題(命題)を見出したり,限界を認識したりすることの有効性が示唆された。また,そのような活動は,数学の授業や学習方法に対する見方の変容にも寄与する可能性があることが分かった。
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日本数学教育学会『第1回春期研究大会論文集』
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日本数学教育学会誌 『数学教育』
巻: 第94巻, 第9号 ページ: 34-37
福岡教育大学紀要
巻: 第60号,第4分冊 ページ: 225-238