研究概要 |
平成23年度研究成果 本研究は、地域の公教育や生涯教育で利用することを想定した地方史教材を開発することである。 史実を基に創作ストーリーを加味しながら、鑑賞性や娯楽性の高いデジタルコンテンツを制作することが目的である。 当該年度においては、前年度に引き続き、以下に記す場所において写真・映像記録の取材およびコンテンツ開発を行った。 ・山口県内戦跡取材:徳山市 徳山湾、防府市 江泊山 碑文、下関市 小月 小月航空基地、宇部市 宇部港 次いで前年度の研究実績成果を踏まえながら、広島県竹原市大久島を題材にしたデジタルコンテンツを開発した。 当該コンテンツの表現様式として鑑賞性の容易さ、開発技術上の条件からフルデジタルによる絵物語形式を採った。 背景作画については、自然景観や実際の跡地の描画においては、取材写真のデジタル処理を行い、工場や港湾設備、艦艇、兵器などの人工物については3DCGによって描画、作成を行った。 当該年度において新規に作成した背景用3DCGモデルは次のとおりである。 ・背景用3DCGモデル:戦艦大和、駆逐艦雪風、毒ガス製造工場、工場内部、宿舎、軍用トラック、作業用道具、米軍艦載機、対空砲 人物作画については、当時の服装などの資料を基にして、3DCGによるデジタルマペットを制作し、必要に応じてそれらの画像をテンプレートにして手描きによる描画、あるいはそのまま3DCGのデジタル出力による画像を素材として用いた。 登場人物の豊かな表情表現はこれらの描画技術融合した方法で行った。 当該年度において新規に作成した人物用3DCGモデルは次のとおりである。 ・人物用3DCGモデル:女子挺身隊基本服装、防毒マスク,防毒作業着 これらの素材により、70枚になる絵物語を制作し、iPadといったタブレットPCや携帯情報端末上で閲覧できるよう、に電子出版形式によるパブリッシュを行った。
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