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2010 年度 実績報告書

社会科地理教育における市民性の育成を目指した比較的実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22730705
研究機関聖トマス大学

研究代表者

本多 千明  聖トマス大学, 人間文化共生学部, 准教授 (20454697)

キーワード教育学 / カリキュラム / シティズンシップ / 政策教育 / サービス・ラーニング / 社会科教育 / ESD / 市民性
研究概要

本研究は、市民性(シティズンシップ)の育成を目指した英米での理論や取り組み、教育実践を考察し、わが国における実践活動と比較して実証的研究を行うことにより、よりよい社会を創造し維持する市民としての責務を全うし、そのための能力を、生涯を通じて高めていく市民を育成するあり方について論証しようとするものである。
イギリスでシティズンシップがナショナル・カリキュラムの新教科として導入されて以来、ヨーロッパのみならず世界の各国でシティズンシップ教育(Citizenship Education)の関心が高まっている。アメリカでは「参加」型学習を取り入れ、地域社会の課題解決を目指した社会的活動に生徒を積極的に関与させ、生徒の市民性(citizenship)を発達させることをねらいとした教育方法であるサービス・ラーニング(Service Learning)の取り組みが注目されている。そこで、活力ある市民社会を担うべき「公民」の育成について、多角的に考察を行った。
平成22年度は、(1)イギリスにおける資料収集や、フィンランドにおける学校教育現場の視察・訪問調査などを行い、(2)イギリスのシティズンシップ教育導入の際に重要な基盤となった『クリック・レポート』をめぐる内外の評価についての文献整理及び理論マップを作成する作業を進めた。さらに、(3)アメリカで市民性(シティズンシップ)育成を行う教育手法として注目されているサービス・ラーニング(Service Learning)を取上げ、理論研究及び学校現場で実践可能なプログラムに関する検討を行った。また、(4)日本におけるシティズンシップ教育に関する政治学、行政学、教育学における理論的枠組みの整理をし、学校と地域社会との連携の取り組み活動を継続する中で、育成すべき市民性(シティズンシップ)について検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 子どもの地域参画を通じた市民性育成に関する一考察-福井県美浜町新庄地区を事例として-2011

    • 著者名/発表者名
      本多千明
    • 雑誌名

      同志社政策科学研究

      巻: 12 ページ: 155-166

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 市民性の育成を目指した社会参加学習-シティズンシップ教育の可能性-2011

    • 著者名/発表者名
      本多千明
    • 雑誌名

      サピエンチア

      巻: 45 ページ: 142-156

    • 査読あり
  • [学会発表] 市民性の育成を目指した社会参加学習2010

    • 著者名/発表者名
      本多千明
    • 学会等名
      日本グローバル教育学会全国研究大会
    • 発表場所
      鳴門教育大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [図書] 教育課程論のフロンティア2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤一雄, 他編(共著)
    • 総ページ数
      29-34
    • 出版者
      晃洋書房

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公開日: 2012-07-19  

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