研究概要 |
e-ラーニングシステムでは単なる講義資料等をWebサービス等を利用して配信するだけではなく,演習等を活用して学習者の学習履歴や理解度をマネージメントすることが本来の目的であると考えている.昨年度作成したITパスポート試験対策の講座形式による手話付き教材をe-ラーニングサーバで提供した.これによって手話映像をオンラインにて配信することやそれの学習履歴を取得して学習経過を観察する環境を整えた.今年度は,これに加えてテスト環境を充実させた.実際教材中でも演習問題等をe-ラーニングシステムテスト形式で提供し,これらに関する解説などの整備を行った.ビデオ映像による講義配信では,自分のペースで講義を視聴できるため,読み取りにくい部分では繰り返し確認することが可能であるが,一方向の伝達であり対面講義に比べて実際の理解ができているか学習者においても把握しにくい部分があるため重要になる.さらに実際のテストを実施した後の解説部分を現在は多くのものをテキストで提供している.問題数の関係ですべての問題に手話映像を提供することは困難であるため,一時で映像を利用した解説等の提供も検討している.どのようなでテキストあるいは映像による補足説明をするのがいいのかについて現在検討を行なっている. また,試作として作成した数学や英語に関しても現在問題数を増やすとともに,手話による説明の導入法に関しても現在検討を行なっている.
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