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2012 年度 実績報告書

聴覚障害児の手話語彙力評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22730715
研究機関金沢大学

研究代表者

武居 渡  金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70322112)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード手話 / 語彙 / 評価 / 図像性 / 難易度
研究概要

これまでの研究成果より、各手話語彙の難易度と写像性の程度について数量的に算出でき、これにより実際に手話語彙評価法を開発する上で必要な手話語彙リスト作成の基礎資料を得た。次に課題になるのは、実際に手話語彙評価を作成する際、どのような形式のテストにするのかということである。手話語彙の理解力を見るのか表出力を見るのか、選択肢を与えてその中から適したものを選ばせる「再認」の形を取るのか、選択肢を与えず被験者に自由に回答させる「再生」の形を取るのかが問題になる。この2×2の4つの組み合わせで10の語彙についてだけテストを試作した。その結果、最も難易度が高いのは「理解-再生」型であり、ついで「表出-再生」型、「表出-再認」型、「理解-再認」型であった。
「理解-再生」型のテストとは、手話語彙を与え、その語彙に関係する手話語彙を3つ挙げることを被験者に求め、挙げられた語彙のタイプで評価を行うというものである。「表出-再生」型とは、絵を見せてその絵を表す手話語彙を被験者が表出し、評価を行う。「表出-再認」型とは、絵を見せた後、手話単語を表現した動画を4つ見せ、絵にあった手話語彙を4つの選択肢選ぶというものである。「理解-再認」型とは、手話語彙を見せ、その意味に最も近い絵を選択肢の中から選ばせるというものである。
この4つのテストのうちの1つを選ぶのではなく、最も難易度の高いテストを最初に行い、回答に誤りがあった場合、より容易な形式のテストで行い、さらに誤答があった場合、より容易な形式のテストを行うという階層的な形が理想的な手話語彙評価テストになると考えられた。これにより、手話語彙を「知っている」か「知らない」かという単純な二分法ではなく、その語彙をどのくらいの深さで理解し、使用しているかまで評価できると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 言語を作り出す力-ホームサイン研究・手話研究を通じて見えてくるもの-2012

    • 著者名/発表者名
      武居 渡
    • 雑誌名

      ENERGEIA

      巻: 37 ページ: 1-15

    • 査読あり
  • [学会発表] 聴覚障害児の手話語彙評価法の開発-刺激語彙の選択と図像性の評価-2013

    • 著者名/発表者名
      武居 渡
    • 学会等名
      発達心理学会
    • 発表場所
      東京, 明治学院大学
    • 年月日
      20130315-20130317
  • [学会発表] Development of teaching materials to facilitate independence.2012

    • 著者名/発表者名
      Wataru TAKEI
    • 学会等名
      The 11th Asia Pacific Congress on Deafness 2012
    • 発表場所
      Singapore, Grand Copthorne Waterfront Hotel Singapore
    • 年月日
      20120728-20120728
    • 招待講演
  • [学会発表] Future of Deaf Education2012

    • 著者名/発表者名
      Wataru TAKEI
    • 学会等名
      The 11th Asia Pacific Congress on Deafness 2012
    • 発表場所
      Singapore, Grand Copthorne Waterfront Hotel Singapore
    • 年月日
      20120728-20120728
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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