本研究の目的は、日常的問題解決として「見立て描画」を取り上げ、プランニングの発達的特徴とその援助方法を明らかにすることであった。 その結果 (1)MA8 歳6 ヶ月の知的障害児の見立て描画における作品特性は、6 歳児と概ね同水準にあり、2 歳から 3歳程度の MA ラグが推定された。 (2)制作行動の分析から、知的障害児は、制作前に十分なプランニングを行っていないことが示唆された。 (3)テーマを解釈することと、 構図を練ることを教示するプランニングへの援助が,作品特性の向上に有効であることが示唆された。
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