本研究では次の3点が実施された。1)超重症児6名に対し多感覚刺激呈示による脳血流動態の評価を行ったところ、3名において刺激情報が大脳皮質に伝達されていることが推定された。2)覚醒と睡眠の区別が困難な超重症児に対し、療育実践中における脳血流動態・心拍数変動と微細な行動表出との関連について事例的検討が行われた。実践中にOxy-Hbが有意に増加していた時はHR水準やHRVが活発に変動していたことが示された。3)教育支援方略を検討する上で、かかわり手の行動に焦点を当てることでコミュニケーションの特徴を明らかにすることを試みた。その結果、コミュニケーションの特徴は3つのタイプに分類された。
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