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2012 年度 実績報告書

有限巡回群のモジュラー不変式論

研究課題

研究課題/領域番号 22740009
研究機関静岡大学

研究代表者

谷本 龍二  静岡大学, 教育学部, 准教授 (20547062)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードモジュラー不変式論 / 計算不変式論 / グレブナー基底 / 有限巡回群
研究概要

体k上の代数における自己同型σに対し,Im(σ-id) ∩ Ker(σ-id) は Ker(σ-id)のイデアルになる.このイデアルをσの台座イデアルと呼ぶことにする.平成24年度の研究計画は,位数3の有限巡回群が,標数3の体上の3変数多項式環に非線形に作用しているときに,不変式環の生成系や台座イデアルの生成系を計算し,台座イデアルの生成元のなかに,不変式環の生成系の効率的な計算につながるものが存在するしないについての研究をすることと,また,そのような不変式環が完全交差になるかどうかについて研究すること等であった.この研究計画に沿って,以下の研究実績1,2,3が得られた.1 kを標数3の体とし,σをk上の3変数多項式環における位数3の自己同型で三角化可能なものとする.このとき,σの標準形を求めた.2 標数3の体上の3変数多項式環における位数3の三角化可能自己同型σがある特殊な条件を満たすとき,σによる不変式環の生成系を計算し,その不変式環がhypersurface ringになることを示した.3 kを標数3の体で,σを3変数多項式環k[x,y,z]における自己同型でσ(x)=x, σ(y)=y+x, σ(z)=z+yを満たしているものとする.Gをσによって生成される位数3の有限巡回群とする.このとき,多項式環k[x,y,z]に係数を持つ有限巡回群Gのコホモロジーの生成系を,σの台座イデアルの生成系を用いて求めた.上記の研究実績のうち,3については,多項式環論セミナーやグレブナー若手集会などにおいて講演した.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] The image membership algorithm for twisted derivations in modular invariant theory2012

    • 著者名/発表者名
      Ryuji Tanimoto
    • 雑誌名

      Saitama Mathematical Journal

      巻: 29 ページ: 55--64

    • 査読あり
  • [学会発表] The image membership algorithm for twisted derivations in modular invariant theory

    • 著者名/発表者名
      谷本 龍二
    • 学会等名
      グレブナー若手集会
    • 発表場所
      慶應義塾大学 矢上キャンパス14棟(創想館) 631A/B室 (神奈川県)
  • [学会発表] 素数位数の自己同型に付随するねじれ微分の像について

    • 著者名/発表者名
      谷本 龍二
    • 学会等名
      第2回多項式環論セミナー
    • 発表場所
      静岡大学 教育学部 I棟412室 (静岡県)
  • [学会発表] ねじれ微分の像への所属判定アルゴリズムについて

    • 著者名/発表者名
      谷本 龍二
    • 学会等名
      第10回アフィン代数幾何学研究集会
    • 発表場所
      関西学院大学 大阪梅田キャンパス 1405教室 (大阪府)
  • [学会発表] 対称式の第一基本定理から計算不変式論へ

    • 著者名/発表者名
      谷本 龍二
    • 学会等名
      長岡高専数学談話会
    • 発表場所
      長岡工業高等専門学校 420講義室 (新潟県)

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公開日: 2014-07-24  

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