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2010 年度 実績報告書

一次元結び目の時間的変化と曲面結び目の不変量

研究課題

研究課題/領域番号 22740039
研究機関神戸大学

研究代表者

佐藤 進  神戸大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (90345009)

キーワードカンドル / 曲面結び目 / 射影図 / 彩色数 / コサイクル不変量 / スパン結び目 / シート数
研究概要

本年度は曲面結び目の不変量という観点から、大きく分けて以下の二点に関する結果を得た。
(1)p彩色可能な曲面結び目Kを非自明にp彩色するために必要な色の最小値をC(K;p)とおく.一般にC(K;3)=3かつC(K;5)≧4,C(K;7)≧4であること,5彩色に関するカンドルコサイクル不変量が非自明ならC(K;5)=5であることがすでに分かっている.今回広島大学の大城氏との協同研究により,7彩色に関するカンドルコサイクル不変量が非自明ならC(K;7)≧6であること,また実際にKが「5の2結び目の2ツイストスピン」とよばれる二次元結び目の場合にC(K;7)=6が成り立つことを示した.この結果はC(K;p)という不変量がFoxのp彩色可能性よりも深い不変量で,リボン型であるための障害の一つを与えること,カンドル不変量が非自明であってもC(K;p)<pとなる実例を与えた点で興味深い.
(2)二次元結び目の主なクラスとしてリボン型と変形スピンがある.リボン型二次元結び目のカンドル不変量は常に自明となる一方で,変形スパン結び目は基本的に非自明な値をとる.特にツイストスパン結び目に対してはこれまでに様々な計算がなされてきた.今回大阪市立大学の岩切氏との協同研究において,ロールスパン結び目に対するカンドル不変量の計算手法を初めて与え,その応用としてある十分大きなクラスのカンドルに対しては常にロールスパン結び目のカンドル不変量が自明となることを示した.非リボン型であるにも関わらずカンドル不変量が消える二次元結び目のクラスが初めて発見されたことは興味深い.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Quandle cocycle invariants of roll-spun knots2011

    • 著者名/発表者名
      Shin Satoh
    • 学会等名
      The Seventh East Asian School of Knots and Related Topics
    • 発表場所
      広島大学(広島県)(招待講演)
    • 年月日
      2011-01-11
  • [学会発表] Fox colorings and cocycle invariants of roll-spun knots2010

    • 著者名/発表者名
      Shin Satoh
    • 学会等名
      Mathematics Colloquium
    • 発表場所
      University of South Florida (USA)
    • 年月日
      2010-09-24
  • [学会発表] Fox colorings and cocyclee invariants of roll-spun knots2010

    • 著者名/発表者名
      Shin Satoh
    • 学会等名
      Knots in Chicago
    • 発表場所
      University of Illinois at Chicago (USA)
    • 年月日
      2010-09-10

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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