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2012 年度 実績報告書

特異性を持つ偏微分方程式の解の高精度計算および精度保証に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22740059
研究機関一橋大学

研究代表者

小林 健太  一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (60432902)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード有限要素法 / 三角形要素 / 四面体要素 / 補間誤差評価 / 精度保証付き数値計算
研究概要

平成24年度においては、有限要素法の誤差評価について、平成23年度までの研究成果を踏まえて、より発展的な研究を行いました。有限要素法の誤差評価は個々の要素上の補間誤差の評価に帰着して考えるのが一般的です。我々は、平成23年度までに、三角形要素上の補間誤差を精密に評価する公式を考案し、証明していますが、その結果を応用して、三角形非適合要素の厳密な誤差評価を導出することに成功しました。また、愛媛大学の土屋卓也教授との共同研究により、平成23年度までに得られた補間誤差評価式を、より一般的な関数空間上に拡張することができました。
平成24年度においては、3次元有限要素法への応用についても研究を行いました。2次元有限要素法では、三角形要素上の補間誤差が三角形の外接円の半径で押さえられる、いわゆる外接半径条件が成立することがわかっています。しかし、3次元では、四面体要素上の補間誤差が外接球の半径では押さえられないような反例を見つけることで、同様の評価が成り立たないことを示しました。四面体要素上の補間誤差評価については、数値計算により誤差評価式の見当をつけることはできましたが、厳密な証明には成功していません。今後の課題であるといえます。
有限要素法の厳密な誤差評価は、流体方程式や楕円型非線形偏微分方程式などに精度保証付き数値計算を適用し、解の誤差評価を行ったり、解の存在や一意性を計算機上で証明したりする上で、非常に重要です。そのような意味においても、我々の研究結果は重要です。
平成24年度までに得られた研究成果については、国際学会NOLTA2012で発表を行いました。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Computer-Assisted Uniqueness Proof for Stokes' Wave of Extreme Form2013

    • 著者名/発表者名
      Kenta Kobayashi
    • 雑誌名

      Nankai Series in Pure, Applied Mathematics and Theoretical Physics

      巻: 10 ページ: 54-67

  • [学会発表] On the Interpolation Constants over Triangular Elements

    • 著者名/発表者名
      Kenta Kobayashi
    • 学会等名
      2012 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications(NOLTA2012)
    • 発表場所
      Palma, Majorca, Spain

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公開日: 2014-07-24  

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