研究課題
若手研究(B)
4年間の研究期間を通じてラフパス理論を研究した。この理論は伊藤の確率微分方程式の理論を「脱ランダム化」するもので、むしろ解析の色が強い分野である。最近、急速に発展してるこの分野であるが、筆者は特にこの理論の確率論的な側面を研究した。特に、確率論において重要な位置をしめる極限定理(大偏差原理やラプラス型の漸近定理)が、ラフパス理論という枠組みの内ではどのようになるのかに興味を持ち、主にマリアヴァン解析を道具として使って、このテーマに関していくつかの論文を書いた。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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http://www.math.nagoya-u.ac.jp/~inahama/index.html