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2012 年度 実績報告書

宇宙進化における重元素生成史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22740123
研究機関長崎大学

研究代表者

長島 雅裕  長崎大学, 教育学部, 准教授 (20342628)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード理論天文学 / 宇宙物理学 / 銀河形成論
研究概要

現代の標準的な宇宙論モデルである冷たい暗黒物質モデルに基づく準解析的銀河形成モデルを改良し、特に、活動銀河核(AGN/QSO)と呼ばれる天体の形成過程についての研究を行った。
AGN/QSOは、そのエネルギー源として超巨大ブラックホール(SMBH)を持つことが知られているが、我々の銀河形成モデルにSMBH形成モデルを標準モデルとして組み込むよう改良した。また、銀河が激しく合体する際には、銀河が持つガスの一部がSMBHに落ち込み、その活動性を発現させるが、その過程も組み込むことで、観測されたAGN/QSOの統計とダイレクトに比較ができ、銀河の進化と共に議論ができるようになった。これは、現在議論中の、すばる望遠鏡次世代観測装置Hyper-SuprimeCam(HSC)を用いたAGN大規模サーベイを理論的にサポートする強力な道具となる。
また、重元素はダストを形成し、ダストは紫外線などの短波長の光を吸収し暖められ、それにより赤外放射をする。また、短寿命の大質量星は紫外線をよく放出するため、銀河の星形成率と赤外線光度の関係については以前より議論されてきた。我々のモデルでは重元素の量が計算できているため、銀河内にどれくらいのダストが存在するかも見積ることが可能である。そのダストによる紫外線の吸収が効果的に行われるぐらいにダストが豊富にあれば、新たに星を形成しようとする領域に紫外線が入射しなくなり、星形成が活発に進むことが予想される。逆に、ダストが薄ければ、星形成が阻害されると考えられる。我々は、「あかり」赤外線観測衛星によるデータを用い、銀河の表面密度と星形成率密度の関係が、ダストの面密度で規定されると考えると、観測データをよく再現することを見出した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] AGNの個数密度の反階層的進化と階層的銀河形成

    • 著者名/発表者名
      榎 基宏
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      大分大学
  • [学会発表] Galaxy Formation in the CDM Universe

    • 著者名/発表者名
      Nagashima, Masahiro
    • 学会等名
      Galaxies: Origin, Dynamics, Structure
    • 発表場所
      Sochi, Russia
  • [学会発表] Prospects of the semi-analytic model of galaxy formation

    • 著者名/発表者名
      Nagashima, Masahiro
    • 学会等名
      Supermassive Black Holes in the Universe: The Era of the HSC Surveys
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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