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2010 年度 実績報告書

次世代大型望遠鏡搭載の可視・近赤外線ZnS製イマージョングレーティングの実現

研究課題

研究課題/領域番号 22740125
研究機関京都産業大学

研究代表者

池田 優二  京都産業大学, 理学部, 准教授 (40550611)

キーワード赤外外線 / 可視光 / 高分散 / イマージョングレーティング / ナノテクノロジー / ZnS
研究概要

我々は次世代の30m望遠鏡およびスペース望遠鏡に適用可能な、近赤外線および可視光用の高分散素子であるZnS製のイマージョングレーティングの開発を進めている。
本年度は、ZnSの加工特性を調べるために1インチサイズのCVD-ZnS基板および特性が近く比較対象として最適な材料であるZnSe基板への加工による試験を行った。加工は、共同研究者であるP.J.Kuzmenko博士が所属するアメリカのローレンスリバモア国立研究所のPERL-IIを用いたフライカット法によって行った。その結果、チッピングの少ない良好な溝形状が得られ、独自開発した光学測定システムからは、回折格子において重要なパラメータである溝ピッチ誤差や面粗さともに10nm(rms)以下に抑えられてることが確認できた。本結果の一部は、2010年の夏にアメリカのサンディエゴで開催された国際会議(SPIE : Astronomical Telescope and Instrumentation)にて口頭発表による報告を行った。さらには、応用例の一つとして期待されている次世代スペース赤外線天文衛星(=SPICA)への搭載への検討の一環として、当該衛星に搭載可能なコンパクトな光学系の設計検討を行い、その結果と可能性についての報告を2度の日本天文学会(2010年9月(金沢大学)および2011年春(筑波大学))にて行った。
次年度は、本年度の結果をもとに実際に使用可能な小型の回折格子の実現と反射面コーティングの試作検討を実施する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fabrication and current optical performance of a large diamond-machined ZnSe immersion grating2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Ikeda, et al.
    • 雑誌名

      SPIE proc.

      巻: 7739 ページ: 77394G-77394G-11

  • [雑誌論文] Progress in the fabrication of a prototype ZnSe immersion grating for the WINERED spectrograph2010

    • 著者名/発表者名
      P.J.Kuzmenko, S.L.Little, Y.Ikeda, et al.
    • 雑誌名

      SPIE proc.

      巻: 7739 ページ: 77393U-77393U-11

  • [学会発表] 次世代赤外線天文衛星SPICA搭載中間赤外高分散Echelle分光器の開発2010

    • 著者名/発表者名
      猿楽祐樹、小林尚人、池田優二
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      金沢大学
    • 年月日
      2010-09-24

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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