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2011 年度 実績報告書

超高エネルギー宇宙由来ニュートリノに対する大型チェレンコフ光検出器の感度増大

研究課題

研究課題/領域番号 22740141
研究機関千葉大学

研究代表者

間瀬 圭一  千葉大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80400810)

キーワード超高エネルギーニュートリノ / 最高エネルギー宇宙線 / IceCube
研究概要

本研究の目的は現在世界最高の検出器体積を誇るIceCube検出器を用いて、10^<20>eVを超える超高エネルギー宇宙線からの超高エネルギーニュートリノを世界に先駆けて捕らえることで、未だ謎に包まれたままの超高エネルギー宇宙線の起源の解明に迫ることである。この目的のために、今まであまり活かされていなかった波形データ情報を用いた高精度のニュートリノ事象再構築を行ったり、現在の超高エネルギーニュートリノ探索において最も大きな系統誤差である氷の不定性を取り除く事等により超高エネルギーニュートリノに対する感度を上げる。
今年度は昨年度に作成した氷の性質を改善して作成したモンテカルロデータを用いて、超高エネルギーニュートリノ信号とバックグラウンドである大気ミューオン束により発せられる光量分布に違いがないかを検証した。その結果、運動方向の光量分布に違いが表れることが分かり、この違いを利用することで、信号をバックグラウンドから切り分けることができる事が分かった。
また、検出器の端を通過する事象に対しては再構築が上手くいかないことが分かっていたが、波形データを利用した再構築法を用いることにより正しく事象再構築が行えることが分かった。
現在、これらの改善されたデータ解析手法を用いて2010-2011年にIceCubeで取得されたデータを解析中である。期待される超高エネルギーニュートリノ信号は約1事象/年と求まった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] IceCube実験54 : 2010年度データを用いた超高エネルギーニュートリノ探索II2012

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2012-03-27
  • [学会発表] The IceCube experiment and extremely high energy neutrinos2012

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      GCOE 若手分野横断セミナー
    • 発表場所
      名古屋大学(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-02
  • [学会発表] A Search for the Extremely High Energy Cosmogenic Neutrinos with the 90% Complete IceCube Detector2012

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      CA2012
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2012-02-21
  • [学会発表] New Background Rejection Methods for the GZK Neutrino Search with IceCube2011

    • 著者名/発表者名
      The IceCube collaboration
    • 学会等名
      ICRC2011
    • 発表場所
      Beijing, China
    • 年月日
      20110800
  • [学会発表] IceCube実験53 : 2010年度データを用いた超高エネルギーニュートリノ探索I2011

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      2011-09-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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