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2012 年度 実績報告書

GPGPU技術の素粒子現象論研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22740155
研究機関山梨大学

研究代表者

岡村 直利  山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (40402812)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード素粒子理論 / 加速器物理 / 計算機物理 / ソフトウェア開発
研究概要

平成24年度は本務である共創学習支援室の運営(平日午前10時から午後8時まで)が非常に忙く、通常講義期間中はほとんど研究を遂行することができなかった。本年度、上記支援室を訪れた学生延べ数は約8千名に達し、本研究課題申請時には予想できない状況となった。そこで、本年度は研究費でGPUを搭載しプログラム環境の整ったノートパソコンを購入し、本務に支障がない時間帯にそれを使い以下の研究を行った。
1.標準模型の全てのプロセスを計算できるシステムをほぼ完成させた。現在、標準模型の様々なプロセスの産卵断面積の計算を行い、通常のCPUを使った計算との速度比較を行っている。結果は平成25年度中に論文としてまとめ発表する予定である。
2.新しく購入したmac book proなどノートパソコンを含めた複数の環境のもとで実行可能なGPUを用いた演算プログラムを作成した。これを雛形として複数の環境下でGPUを利用するシステムの構築を今後進めていく。本研究ではNVIDIA社のGPU用言語であるCUDAを用いている。今後はAMD社のGPUでも使えるGPGPU用統一言語であるOpenCLを用いてノートパソコンでも利用可能な計算システムの構築を行っていく。
3.エフォート5%分は本務が忙しくない長期休業期間中に、国内で開催された会議に参加し、情報収集を行うと共に、本研究課題の進行状況を実験・理論の研究者に話し、助言等を得ることに振り分けた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本務である、山梨大学工学部共創学習支援室に予想以上に学生が詰めかけ(年間延べ約8千名)、5%以上のエフォートを研究に割くことができなかった。エフォートの多くは新しい実験結果などについて情報収集を行うとともに、他の研究者の方から意見をもらうために学会参加等に使い、独自の研究をまとめて進めることはできなかった。

今後の研究の推進方策

平成25年度4月より新しい研究機関に移動し、新たな環境で研究を開始した。
当初の計画の最も重要な目標である、アーキテクチャの異なるGPUを用いた高速計算システムの構築を目指す。特に新しいGPUを購入に基本形となるものを作り上げる。

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公開日: 2014-07-24  

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