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2012 年度 実績報告書

GeVガンマ線全天サーベイによる超新星残骸における宇宙線加速の系統的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22740167
研究機関茨城大学

研究代表者

片桐 秀明  茨城大学, 理学部, 准教授 (50402764)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード宇宙線 / ガンマ線 / 超新星残骸 / フェルミ衛星 / 粒子加速 / 拡散 / 分子雲
研究概要

フェルミ衛星は、GeV領域の宇宙ガンマ線に対して過去最高感度、角度分解能を誇る望遠鏡である。ガンマ線は、高エネルギーの原子核である宇宙線が星間物質と相互作用することによって放射されるため、宇宙線を研究する上で強力な手段となっている。フェルミ衛星は、2008年6月に打ち上げられて以来、1年間の観測によって、数個の超新星残骸(SNR)が宇宙線陽子の加速源であることを示唆する観測結果を出してきた。本研究はフェルミ衛星によるガンマ線測定を比較的暗めのSNRまで拡張し、SNRの年齢および分子雲の質量に対してSNRが加速した宇宙線総エネルギーとの相関を求めることが大目的である。
平成22年度~平成23年度は、フェルミ衛星1年目カタログでSNRに空間相関が認められた比較的明るめの天体のうち、詳細解析が進んでおらずかつガンマ線で広がっていて空間分布の相関を調べやすい天体であるG8.7-0.1、Cygnus Loop、W44(この天体は立教大・内山氏が主導)について解析を進め、議論をそれぞれ論文にまとめ投稿し、受理された。
前年度までの研究の結果を考慮して、平成24年度は、(1)フェルミ衛星1年目カタログのSNRの詳細な空間分布の評価、を行った。現在、4年以上のデータが蓄積されたため、これらの天体を再度、NANTENグループのCO分子線データ(分子雲をトレース)と詳細に比較した。特にW28では詳細な分布が見え始めたので、論文化を行っている。現在、フェルミチームでの内部査読中であり、近日中に投稿予定である。(2)微弱なSNRへのガンマ線解析のさらなる拡張、を行った。データ解析により、多くのSNR周辺のガンマ線放射分布を検討した結果、Monoceros Loop SNRからと思われる広がった放射を発見した。現在、鋭意解析中であり、こちらも論文化の予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fermi Large Area Telescope Discovery of GeV Gamma-Ray Emission from the Vicinity of SNR W442012

    • 著者名/発表者名
      Uchiyama, Y., Funk, S., Katagiri, H., et al.
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal Letters

      巻: 749 ページ: L35-L39

    • DOI

      DOI:10.1088/2041-8205/749/2/L35

    • 査読あり
  • [学会発表] フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡による超新星残骸W28周辺領域の観測2013

    • 著者名/発表者名
      花畑 義隆
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      20130320-20130323

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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