本研究では主に固定格子間隔アプローチを用いた状態方程式の計算を行った。まずはSU(3) gauge theory におけるテスト計算を行った。これにより固定格子間隔アプローチによって計算コストを抑えつつ従来と同程度の計算が行えることが確認できた。次にこの手法を非摂動改良されたウィルソンクォークによる Nf=2+1 QCD に応用した。この計算はウィルソンクォークを用いた世界で初めてのNf=2+1 QCD 状態方程式の結果となった。さらにPACS-CSによる物理点での有限温度配位生成を行った。共通コードBridge++を用いることによって奇数Ntまで含めた有限温度配位生成を行う事が出来た。
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