• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

重いハドロンの分光学と未知なるチャーム/ボトム原子核の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22740174
研究機関二松學舍大學

研究代表者

須藤 和敬  二松學舍大學, 国際政治経済学部, 准教授 (40360573)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワードハドロン物理 / 原子核物理 / 重いクォーク
研究概要

重いクォークを含むハドロン(原子核・核子・中間子)の研究として、特に核媒質における振る舞いを詳細に調べた。一般に、核媒質中でのハドロンの振る舞いは、カイラル対称性の回復現象や高温・高密度のハドロン物性の物理と密接に関係しており、興味深いテーマの一つである。
本研究では重いクォークを含む粒子に焦点を当てているわけであるが、これは軽いクォークと比べて、より量子色力学に根ざした理論的解析が可能であるという点において極めてユニークである。
一昨年度までの研究成果をより定量的に深めるために、近似計算の精度を高めた解析を行った。具体的には、これまで無視されることの多かった1/M展開の補正項まで含めた計算を定式化し、これを実行した。
高次項まで含めた解析の結果として、核媒質中では重いハドロンの質量が変化することを示し、かつ、この現象がグルーオンの力学と密接に関係していることを明らかにした。特に、核密度が大きくなるにしたがい、chromoelectricグルーオンの効果が大きくなるのに対し、chromomagneticグルーオンの効果が小さくなることがわかった。これは重いクォークをプローブとすることで、核媒質中におけるグルーオン場の役割/振る舞いを調べることに有効であるという意味において重要な結果である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)

  • [雑誌論文] Probing gluon dynamics by charm and bottom mesons in nuclear medium from heavy meson effective theory with 1/M-corrections2014

    • 著者名/発表者名
      S. Yasui and K. Sudoh
    • 雑誌名

      Physical Review

      巻: C89 ページ: 015201

    • DOI

      10.1103/PhysRevC.89.015201

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Doubly Charmed Exotic Mesons2013

    • 著者名/発表者名
      S. Yasui, S. Ohkoda, Y. Yamaguchi, K. Sudoh, A. Hosaka
    • 雑誌名

      Few Body Systems

      巻: 54 ページ: 1023-1026

    • DOI

      10.1007/s00601-013-0629-x

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Exotic Mesons with Hidden Bottom Near Thresholds2013

    • 著者名/発表者名
      S. Ohkoda, Y. Yamaguchi, S. Yasui, K. Sudoh, A. Hosaka
    • 雑誌名

      Few Body Systems

      巻: 54 ページ: 1019-1022

    • DOI

      10.1007/s00601-013-0609-1

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Spin degeneracy in multi-hadron systems with a heavy quark2013

    • 著者名/発表者名
      S. Yasui, K. Sudoh, Y. Yamaguchi, S. Ohkoda, A. Hosaka, T. Hyodo
    • 雑誌名

      Physics Letters

      巻: B727 ページ: 185-189

    • DOI

      10.1016/j.physletb.2013.10.019

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Heavy-quark dynamics for charm and bottom flavor on the Fermi surface at zero temperature2013

    • 著者名/発表者名
      S. Yasui and K. Sudoh
    • 雑誌名

      Physical Review

      巻: C88 ページ: 1, 015201

    • DOI

      10.1103/PhysRevC.88.015201

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi