連星中性子星の合体過程を理論的に調べた。具体的には、核密度状態方程式、ニュートリノ冷却、磁場を実装した数値的相対論シミュレーションを実行した。1500万光年以内で合体イベントが発生した場合、次世代重力波干渉計KAGRA、Advanced LIGOで観測可能である事を定量的に示した。また、Hyper-Kamiokandeを用いたニュートリノの同時観測も可能である。また重力波によるガンマ線バースト駆動源の検証が可能である事を示した。合体後の中性子星内で増幅された磁場によって駆動されるアウトフローがガンマ線バーストを起こし得る可能性を示唆した。
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