本年度に実施した研究の成果について以下にまとめる。 具体的内容 研究の目的である2集光点モードロックチタンサファイアレーザー発振器に構築のために、本年度は最低限必要な光学部品を中心に購入し、実際にリング型レーザー発振器の配置を実施した。研究実施計画では、カーレンズモードロック発振器の構築・特性試験を計画していたが、所属異動などがあり本年度はレーザー発振器構築環境の整備を主に実施した。幸い大阪大学工学研究科兒玉研究室およびレーザーエネルギー学研究センターのご厚意により、励起用レーザーの利用が可能となり、現在、リング型レーザー発振器のCWでの発振試験を進めている。また並行して、レーザー特性試験に必要なモニター系のLabVIEWベースでの開発を進めている。 意義・重要性 新しくレーザー開発・試験環境を立ち上げ、整備を進めること自体、研究の多様性を与えるという意義を持っている。また、LabVIEWベースでモニター系を開発することは、当初考えていたモニター系よりも汎用性、拡張性が高く、レーザー開発のみならず、加速器のビーム診断等に直接利用できるという点で、重要性を持っている。
|