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2010 年度 実績報告書

真空紫外線~軟X線領域における磁気円偏光二色性計測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22740267
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

長谷川 登  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (50360409)

キーワード量子エレクトロニクス / 円偏光真空紫外線 / X線レーザー / 強磁場発生
研究概要

本申請は、真空紫外から軟X線領域(波長20nm~140nm)における簡便な磁気円偏光二色性計測手法を、レーザープラズマ放射源と超高速パルスパワー強磁場との組み合わせで実現することを提案し、実験実証して行くことを目的としている。この波長領域では、多くの共鳴準位があり、感度の高い円偏光二色性評価が可能であると期待されているものの、偏光子の使用が困難なことから左、右双方の円偏光光源が得られにくいため、研究が遅れている領域である。本研究では、ゼーマン効果による線スペクトルの円偏光分離を利用することにより、偏光素子フリーで、明るい、高時間、空間分解能をもった真空紫外~軟X線領域円偏光二色性測定システムを開発するものである。これを達成する為に必要な開発項目としては「ゼーマン分離を発生させるための40テスラ級の磁場を真空中で安定的に発生させる技術の確立」、「真空紫外線領域において多波長を高分解能で同時に観測できるシステムの開発」が挙げられる。平成22年度には、パルス電磁石の設計、及び真空紫外領域における高分解能分光器の開発を行った。観測対象として波長18.9nmの軟X線レーザーに着目し、波長10~40nmに対応した分光器により線幅の計測を行い、線幅約18mA^0(λ/△λ~10000)を得た。これにより、40Tの磁場強度が得られればゼーマン分離量が線幅を超える、つまり円偏光の抽出が可能である事が示された。更に、波長40nmよりも長波長領域に対応した分光器の製作を行った。ゼーマン分離に必要な磁場強度は波長の増大とともに減少するため、40テスラの磁場強度が得られれば、長波長域においても円偏光の抽出が可能となる事が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] パルス強磁場によるプラズマ軟X線レーザーの偏光制御について2011

    • 著者名/発表者名
      長谷川登, 他6名
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第31回年次大会
    • 発表場所
      東京都調布市
    • 年月日
      2011-01-10

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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