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2010 年度 実績報告書

wide-q測定による蛋白質の構造および機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22740280
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

高田 慎一  独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター, 研究職 (70435600)

キーワード小角中性子散乱 / 蛋白質
研究概要

本研究は、高分子,蛋白質等の階層構造を有しているソフトマター物質の広域空間における構造解析法を構築し、蛋白質の構造および機能に関する研究を行なうことが目的である。本年度は広域空間領域の測定が可能な英国ラザフォード研究所の中性子散乱施設ISISのパルス中性子小角散乱装置(SANS2D)を使って、2つのサブユニットで7分子のリング状構造を形成するタンパク質分子の形成様式を水素-重水素コントラスト法、重水素化したサブユニットを使用、さらにシミュレーションを行い散乱プロファイル構築し実験結果と比較検証することにより明らかにすることを試みた。フットボール型と呼ばれるプロテアソームを形成する複合体分子の一つであるPA28(11S複合体)は、αサブユニット、βサブユニットが共存する水溶液中において7分子リングが形成されることが知られている。しかしながら2つのサブユニットがどのような様式で構造形成されるのか、確認されていなかった。本研究の結果により、PA28の7分子リング構造は、α、βサブユニットの混在比が3:4、またその並び方はαサブユニット、βサブユニットが交互に並ぶzigzagタイプであることが判明した。またプロテアソームは蛋白質を分解する巨大な酵素複合体であり、この手法を他の同様の巨大な複合蛋白質に適用することができれば、形成様式の解明に非常に有用な解析法の一つとなることが示された。

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公開日: 2012-07-19  

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