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2010 年度 実績報告書

歪んだルチル構造をとる含水鉱物の水素結合の圧力応答と圧縮機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22740349
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

佐野 亜沙美  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (30547104)

キーワード地球深部科学 / 中性子散乱 / 含水鉱物 / 同位体効果 / 水素結合 / 高圧物性
研究概要

含水鉱物は沈み込む海洋プレート中に存在し水を地球深部へもたらすキャリアーの役割を果たすため、その高圧下におけるふるまいを明らかにすることは地球深部科学の重要課題のうちのひとつである。歪んだルチル構造をとる含水鉱物(δ-AlOOH)では10GPaにおいて圧縮挙動の変化が発見され、これが水素結合の対称化により引き起こされていると第一原理計算により指摘されている。
本研究では対称化に至るまでの相転移機構と圧縮挙動変化との関連を明らかにするために、本研究では相転移が起きると考えられる近傍の圧力で単結晶X線回折実験を実施した。実験はPFのBL-10Aにて行った。消滅側に対応した回折線の強度をモニタリングした結果、7GPa付近でこれらの積分強度がなくなり、この圧力で相転移が生じたと考えられる。
また、高圧下における中性子散乱実験にむけて必要な、高圧発生装置やセル開発にあたった。放射光を用いた予備実験によりパリーエジンバラプレスでは14.4GPaの圧力発生を確認した。また中性子散乱実験の2段目アンビルとして有望なSiCバインダーの焼結ダイアモンドについて30GPaの圧力発生を確認し、アンビルとしての強度が十分であることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Investigation of hydrogen sites of wadsleyite : A neutron diffraction study2011

    • 著者名/発表者名
      Sano-Furukawa, T Kuribayashi, K. Komatsu, T. Yagi, E. Ohtani
    • 雑誌名

      Physics of the Earth and Planetary Interiors

      巻: 189 ページ: 56-65

    • DOI

      DOI:10.1016/j.pepi.2006.07.004

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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