電子サイクロトロントーラスプラズマの平衡形成の主要素である荷電分離電流の形成機構をLATE球状トカマクにおいて調べた。トロイダル磁場中のイオン及び電子は、磁場の勾配および湾曲ドリフトによりそれぞれ上方向および下方向にドリフトする。真空容器が導体である場合、容器上部および下部において、同じ大きさの電流が流入および流出することによって真空容器導体を経た電流循環が形成される。LATE装置において、半径方向に並べた12分割電極を容器上部および下部に設置し、この垂直方向荷電分離電流の径方向分布を初めて計測した。その結果、上部にイオン、下部に電子が流入しそれらの分布が同じであることが分かり、さらにこの分布がプラズマ中の2pe/RB.分布とほぼ一致することを明らかにした。
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