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2012 年度 実績報告書

光-STMハイブリッド超分子分解能分光法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22750004
研究機関東北大学

研究代表者

堀本 訓子  東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40322672)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード走査型トンネル顕微鏡 / 走査プローブ顕微鏡 / プラズモン / 増強ラマン散乱 / 高空間分解能分光
研究概要

本年度は、入射光の偏光方向や、STM測定時のバイアス電圧やトンネル電流の値を系統的に変化させた測定条件でギャップモードSTM-TERSを行い、ラマンスペクトルの測定や、STMのトポ像測定時に同時にラマンシグナルを取得するラマンマッピング(トポ像とともにトポ像のように各位置でのラマンシグナルの強度を画像化する)を行った。その結果種々の条件でラマンスペクトルおよび特徴的な発光スペクトルが観測された。STM探針が試料に対して45度傾いた配置では、試料に平行な2つの偏光方向を比較すると探針に平行な偏光方向でラマンシグナルがより大きくなることがわかった。またバイアス電圧を大きくするとラマンシグナルは減少し続けるが、発光は減少した後に再び増大した。このためラマンシグナルの観測には小さいバイアス電圧が適していることがわかった。バイアス電圧によりラマンシグナルが減少する原因として、試料と探針の間に表面吸着水が存在しているために試料-探針間の距離がバイアス電圧の増加によって大きく離れることが示唆された。発光スペクトルは励起光の波長によらず同様に観測され、また試料の形状(金ナノ粒子および平滑金基板)あるいは表面の吸着分子種やその有無の影響もほとんど受けなかった。このことから観測された発光は金に由来することがわかった。発光が探針毎に異なることや、探針に金クラスターを吸着させた実験結果などから、観測された発光は金探針作製時に探針表面に自然発生する金クラスター由来であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 分子修飾STM金探針を用いたギャップモードプラズモン増強ラマン散乱測定:STM-ラマン同時マッピングによるホットスポット形成条件の評価2012

    • 著者名/発表者名
      堀本 訓子
    • 学会等名
      第6回分子科学討論会2012東京
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20120921-20120921
  • [学会発表] STM探針増強ラマン分光法におけるトンネル電流及び電圧の効果:温度が発光に与える影響2012

    • 著者名/発表者名
      藤田 康彦
    • 学会等名
      第6回分子科学討論会2012東京
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20120920-20120920
  • [学会発表] 金(111)基板上に作製したベンジルメルカプタン-ベンゼンチオール二成分自己組織化膜のSERSおよびSTMによる評価2012

    • 著者名/発表者名
      富澤 繁
    • 学会等名
      第6回分子科学討論会2012東京
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20120918-20120918
  • [学会発表] 二色のレーザーを用い独立に色素及び表面プラズモンを励起した際の金ナノワイヤー近傍色素分子の蛍光寿命変化2012

    • 著者名/発表者名
      千葉裕介
    • 学会等名
      第6回分子科学討論会2012東京
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2012-09-20

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公開日: 2014-07-24  

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