放電ノズルを組み合わせたCRD分光器の開発を行った。研究期間前半は東京大学、後半は鹿児島大学で装置を立ち上げた。CRDSではキャビティの反射率が分光器の感度に直接影響を与えるため、鹿児島大の装置では鹿児島地方特有の火山灰対策等などの特別な工夫が必要であったが、期間前半の東京大学の装置とほぼ同程度の性能の装置の開発が終了した。試料分子線の光軸外への拡散を防ぐため、スリットノズルに改良を加えた。HO_3ラジカルの高精度分子軌道計算を行った。回転定数の実験値と実験結果をよく再現するポテンシャルから求めた振動回転定数からHO_3の平衡構造を決定した。
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