光を電子の流れに変換するデバイスには、光電変換素子や撮像素子が知られているが、その微細化・高効率化は化学のボトムアップにおいて重要な課題である。本プロジェクトでは、二種類の異なる機能性金属錯体を電極上に積み上げ、片方の膜の電子移動反応を他方の膜が制御できるような整流素子の構築に成功した。錯体薄膜の配向評価はSPring-8 にて行い、錯体は垂直配向していることが明らかとなった。またこの系を応用した光電流発生システムの構築も可能となり、光で電荷をトラップできるナノスケールのデバイスが作製できることを明らかにした。
|