研究課題
若手研究(B)
本研究では芳香族塩化物を使う不斉鈴木-宮浦反応を短時間(8時間以内)で高い触媒回転数(1000回以上)をともなって実現する触媒系の創出を目指して、π化学空間を有する不斉ホスホナイト化合物の合成を行った。結果、数種の新規なホスホナイト分子の合成に成功し、反応時間およそ4時間のうちに触媒回転数750回、75%収率、鏡像体過剰率76%の成績で軸不斉ビアリールをつくることに成功した。一方で、π化学空間の反応場が狭小であるという問題点及びさらなる高機能化不斉触媒の創製に向けた課題を見出すに至った。
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Tetrahedron Letters
巻: 52巻、21号 ページ: 2638-2641