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2010 年度 実績報告書

自己組織化マイクロリンクルにおける欠陥構造の時空間制御

研究課題

研究課題/領域番号 22750138
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

大園 拓哉  独立行政法人産業技術総合研究所, ナノシステム研究部門, 研究グループ長 (40344030)

キーワード自己組織化 / ストライプパターン / 表面 / マイクロリンクル / 欠陥構造 / 微小機械 / 動的表面
研究概要

研究の目的:マイクロリンクルのストライプ凹凸構造における不規則構造であるトポロジカル欠陥の時空間配置を外部応力で制御する。
22年度計画:欠陥構造の静的性質を表面材料や作製方法を変えて調査する。
成果:本年度は、まず等方的な平面圧縮場における複雑な迷路状の欠陥構造をそのストライプパターンの統計的性質を調べることを行った。
まず円筒状のシリコーンゴム基板を用意し、その円形の平滑表面に対して金属薄膜を蒸着により形成する。この表面に等方圧縮を加えるために、光彩絞り機構に基づいた等方圧縮装置を作製する。その後圧縮を加えることで迷路状の周期1μ程度のマイクロリンクル表面を得る。このパターンを光学顕微鏡にて観察し、電子画像を計算機に取り込み、解析を行う。解析はストライプ方向の空間相関について行った。その結果、ストライプ方向はそのストライプの向きに対して45度方向に対して優位は空間相関があることが見出された。この結果は、共同研究者の理論解析およびシミュレーションによっても得られ、数あるストライプ構造でもこのマイクロリンクルの系に特徴的な結果であることが解かり、共同研究者とともに論文で発表した。この結果はすなわち、欠陥構造についても関連して同様な方向相関性があることの証拠であるが、その欠陥についての解析(密度、欠陥の種類、欠陥の異方性極性、空間相関性など)は引き続き調査中であり、特徴を上手く抽出する評価法を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 動かせる微細なシワ・マイクロリンクルとその応用2011

    • 著者名/発表者名
      大園拓哉
    • 雑誌名

      表面技術

      巻: 62 ページ: 104-108

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Orientational orderiug of buckling-induced microwrinkles on soft substrates2010

    • 著者名/発表者名
      内田就也、大園拓哉
    • 雑誌名

      Soft Matter

      巻: 6 ページ: 5729-5735

    • 査読あり
  • [学会発表] 可動な微細なシワ:マイクロリンクルとその応用2010

    • 著者名/発表者名
      大園拓哉、物部浩達、清水洋
    • 学会等名
      高分子討論会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-11-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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