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2010 年度 実績報告書

ターンオーバー可能な人工アミノアシルtRNAの創成

研究課題

研究課題/領域番号 22750146
研究機関東京工業大学

研究代表者

大窪 章寛  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (60376960)

キーワードRNA合成 / アミノアシルtRNA / ホスホロアミダイト法 / アミノ酸 / 固相合成
研究概要

本研究課題は、非天然アミノ酸を有するアミノアシルtRNAを使って、酵素の触媒部位を有機化学的知見に基づいて改変し、今まで触媒できなかった反応までも進行させることのできる"スーパー人工酵素"の構築を最終目標とする。その中で今回は、これまでに開発してきた「核酸塩基部に保護基を用いない核酸合成法」を発展させ、アミノアシルtRNA合成酵素を使用しなくても自由に目的のtRNAに非天然アミノ酸を付加することのできるタンパク質合成システム(ターンオーバーシステム)の構築に重点を置いている。
人工tRNAライブラリー構築のためのアミノアシルRNA化学合成では、当初、固相法を用い3'→5'方向に鎖伸長をおこなう予定であった。そのため、非天然アミノ酸を2'または3'水酸基にもつアデノシン誘導体を、我々が開発してきた「中性条件下切り出し可能なシリルリンカー」を介して固相担体に導入する必要があった。しかし、アミノ酸を有するアデノシン誘導体にシリルリンカーを、さらに導入することは非常に困難であり、目的化合物の合成をおこなうことが出来なかった。そこで、5'→3'方向に固相合成が出来るように、5'-水酸基が亜リン酸化されたモノマーユニット、およびヌクレオシドを5'水酸基側から、シリルリンカーを介して導入した固相担体を新たに合成した。現在では、これら合成した化合物を駆使し、様々な非天然アミノ酸を有するアミノアシルRNA合成をおこなっている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Oligonucleotide synthesis involving deprotection of amidine-type protecting groups for nucleobases under acidic conditions2010

    • 著者名/発表者名
      A.Ohkubo, Y.Kuwayama, Y.Nishino, H.Tsunoda, K.Seio, M.Sekine
    • 雑誌名

      Organic Letters

      巻: 12 ページ: 2496-2499

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Linear relationship between deformability and thermal stability of 2'-O-modified RNA hetero duplexes2010

    • 著者名/発表者名
      Y.Masaki, H.A.Ohkubo, K.Seio, M.Sekine
    • 雑誌名

      The Journal of Physical Chemistry B

      巻: 114 ページ: 567-572

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis and hybridization properties of oligonucleotides incorporating Bi- and Tri-cyclic cytosine derivatives2010

    • 著者名/発表者名
      A.Ohkubo, T.Sakaue, H.Tsunoda, K.Seio, M.Sekine
    • 雑誌名

      Chemistry Letters

      巻: 39 ページ: 726-727

    • 査読あり
  • [学会発表] Synthesis and triplex formation of oligonucleotides containing 8-thioxoadenine 2-thiopyrimidine2010

    • 著者名/発表者名
      A.Ohkubo, Y.Nishino, Y.Kakishima, H.Tsunoda, K.Seio, M.Sekine
    • 学会等名
      XIX International Round Table on Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids
    • 発表場所
      Lyon (France)
    • 年月日
      2010-09-01
  • [備考]

    • URL

      http://www.skn.bio.titech.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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