細胞内で内在性遺伝子の発現を促進する人工転写因子の開発

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22750151
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 下川 浩輝 京都大学, 化学研究所, 助教 (70447928)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: レンチノロール / 転写因子 / 転写活性化 / 小分子有機化合物 / 細胞膜透過性 / Sur2 / アダマンタン

研究概要

水溶性の向上と低分子化を実現したレンチノロール類縁体の合成に成功した。
転写活性化能を有する化合物10を合成し、ストレプトアビジン-ビオチン系の転写活性化アッセイによってこの化合物をアッセイした。その結果、この系ではこれらの化合物が転写の活性化をしないことがわかった。
デキサメタゾン-コルチコイドレセプター系を用いて、化合物10の転写活性化能を調べた。この系でも化合物10は転写を活性化しない事がわかった。

研究成果

• [雑誌論文] Synthesis and Evaluation of Diaryl Thiazole Derivatives that Inhibit Activation of Sterol Regulatory Element-Binding Proteins (2011)
  • 著者名/発表者名: Kamisuki, S.; Shirakawa, T.; Kugimiya A.; Abu-Elheiga, L.; Choo, P. H.; Yamada, K.; Shimogawa, H.; Wakil, J. S.; Uesugi, M
  • 雑誌名: Journal of Medicinal Chemistry 巻: 54 ページ: 4923-4927
  • DOI: DOI:10.1021/jm200304y
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Mitochondrial Surface-Specific Fluorescent Probe Activated by Bioconversion (2011)
  • 著者名/発表者名: Kawazoe Y.; Shimogawa, H.; Sato, A.; Uesugi, M. Angew
  • 雑誌名: Chem. Int. Ed 巻: 50 ページ: 5478-5481
  • DOI: DOI:10.1002/anie.201100935
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cell-Morphology Profiling of a Natural Product Library Identifies Bisebromoamide and Miuraenamide A as Actin Filament Stabilizers (2011)
  • 著者名/発表者名: Sumiya, E.; Shimogawa, H.; Sasaki, H.; Tsutsumi, M.; Yoshita, K.; Ojika, M.; Suenaga, K.; Uesugi, M
  • 雑誌名: ACS Chem. Biol 巻: 6 ページ: 425-431
  • DOI: DOI:10.1021/cb1003459
  • 査読あり
• [雑誌論文] Chemical Library Screening Identifies a Small Molecule That Downregulates SOD1 Transcription for Drugs to Treat Amyotrophic Lateral Sclerosis (2011)
  • 著者名/発表者名: Murakami, G.; Inoue, H.; Tsukita, K.; Asai, Y.; Amagai, Y.; Aiba, K.; Shimogawa, H.; Uesugi, M.; Nakatsuji, N.; Takahashi, R
  • 雑誌名: Journal of Biomolecular Screening 巻: 16 ページ: 405-414
  • DOI: DOI:10.1177/1087057110397888
  • 査読あり
• [学会発表] Morphology-based screening for the identification of actin-interfering compounds (2010)
  • 著者名/発表者名: Eriko Sumiya, Hiroki Shimogawa, Hiroaki Sasaki, Makoto Ojika, Kiyotake Suenaga, Motonari Uesugi
  • 学会等名: PACIFICHEM2010
  • 発表場所: Hawaii Hawaii convention center
  • 年月日: 2010-12-15
• [学会発表] 細胞形態変化誘導活性を指標としたアクチン阻害化合物の探索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷瑛理子・下川浩輝・佐々木宏明・小鹿一・末永聖武・上杉志成
  • 学会等名: 第29回メディシナルケミストリーシンポジウム
  • 発表場所: 京都京都テルサ
  • 年月日: 2010-11-17
• [学会発表] 細胞形態変化誘導活性を指標としたアクチン阻害化合物の探索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷瑛理子・下川浩輝・佐々木宏明・小鹿一・末永聖武・上杉志成
  • 学会等名: 第52回天然有機化合物討論会
  • 発表場所: 静岡静岡県コンベンションアーツセンター
  • 年月日: 2010-09-29
• [学会発表] 海洋天然物Bisebromoamideによるアクチン線維の安定化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 住谷瑛理子・下川浩輝・佐々木宏明・末永聖武・上杉志成
  • 学会等名: 日本ケミカルバイオロジー学会第5回年会
  • 発表場所: 横浜慶応義塾大学
  • 年月日: 2010-05-18
• [学会発表] 転写を制御する小分子有機化合物 (2010)
  • 著者名/発表者名: 下川浩輝
  • 学会等名: 第130年会日本薬学会
  • 発表場所: 岡山岡山大学
  • 年月日: 2010-03-28
• [図書] ファルマシア第23回化合物推理ゲーム (2010)
  • 著者名/発表者名: 下川浩輝, 上杉志成
  • 総ページ数: 179-182