研究課題
若手研究(B)
本研究では金属合金を出発材料としたアモノサーマル合成法で、光触媒用材料として期待できるNaTaN_2およびLaTaON_2の合成を試みた。得られたサンプルのX線回折図形から、加熱温度が473 Kではペロブスカイト型の酸化物が生成していることがわかり、得られた粉末の色はうす緑色である。これは酸素欠陥によるものであると考えられる。573 Kでは生成物は白色になるが結晶相は特定できなかった。673 Kから黄色になり773 Kで山吹色のNaTaN2を得ることが出来た。さらに温度を上げると酸化物になることがわかった。紫外可視吸収スペクトルからバンドギャップはおよそ2 eVと見積もられ、可視光領域に十分な吸収をもつことが確認された。従って本合成法では殆ど合成例のないNaTaN_2を、金属合金から500℃という低温でのアンモノサーマル合成により直接合成することに成功した。LaTaON_2については出発原料をLaTaの合金微粉末として用い、合成温度を873 Kとして同様な条件下での合成に成功した。合成できたLaTaON_2からは犠牲試薬存在条件下で可視光線を照査することで、水素の発生が確認された。
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