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2010 年度 実績報告書

レーザー蛍光・りん光法によるMEMS用マイクロ超音速噴流のブレークダウン長さ計測

研究課題

研究課題/領域番号 22760133
研究機関九州大学

研究代表者

半田 太郎  九州大学, 総合理工学研究院, 准教授 (30284566)

キーワードマイクロ流れ / 超音速流れ / レーザー計測
研究概要

本年度は矩形断面を有する超音速ノズルから発生するマイクロ超音速噴流の流速分布をアセトンを発光分子とするMTV(Molecular Tagging Velocimetry)により計測した.ノズル出口の高さは500μm,幅は5000μmである.ノズルは特性曲線法で設計されノズル設計出口マッハ数は2.0とした.なお,ノズルは表面ができるだけ滑らかになるようにワイヤーカット法で作成されたものを用いた.流れの作動気体には窒素を用いた.
流れ場に微量(1%)のアセトンをシードし,Nd:YAGレーザーの4倍高調波でアセトンを励起して得られたアセトンの発光強度分布をイメージインテンシファイア付きのCCDカメラで取得した.遅延パルス発生装置を用いて,レーザーバルスに対して遅れ時間を変えて二つの発光強度画像を取得し,二つ画像からアセトン分子の移動量を求め,流速を計算した.超音速ノズルをトラバース装置を用いて流れ方向に移動させることでノズル出口に対して複数の位置の流速分布を測定し,二次元的な速度分布を構築した.
得られた流速分布から噴流がブレークダウンを起こす位置を見積もり,ブレークダウン長さを評価した。その結果,あるレイノルズ数より低くなると,急激にブレークダウン長さが伸びることがわかった.また,マクロスケールの噴流では観測されないような流速分布の状態がマイクロ超音速噴流では観測され,マイクロ超音速噴流特有の現象が確認された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] アセトン分子の蛍光を用いたマイクロ超音速噴流のMTV計測に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      半田太郎, 他2名
    • 雑誌名

      可視化情報

      巻: 増刊30-1 ページ: 181-184

  • [雑誌論文] PLIFを用いたマイクロ超音速噴流の密度計測に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      半田太郎, 他2名
    • 雑誌名

      可視化情報

      巻: 増刊30-2 ページ: 303-304

  • [学会発表] 不足膨張マイクロ噴流のMTV計測2010

    • 著者名/発表者名
      Taro Handa, 他2名
    • 学会等名
      第6回学際領域における分子イメージングフォーラム
    • 発表場所
      JAXA調布航空宇宙センター・調布市
    • 年月日
      2010-11-08
  • [学会発表] Application of Molecular Tagging Velocimetry to a Supersonic Micro Jet2010

    • 著者名/発表者名
      Taro Handa, 他2名
    • 学会等名
      5th International Symposium on Advanced Science and Technology in Experimental Mechanics
    • 発表場所
      龍谷大学・京都市
    • 年月日
      2010-11-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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