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2010 年度 実績報告書

気液相変化を伴う界面境界条件の構築およびその流体力学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22760135
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 一道  北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (80453140)

キーワード気泡崩壊 / 蒸発・凝縮 / 分子動力学 / 分子気体力学 / 凝縮係数 / 気体論境界条件 / 蒸発係数 / 数値計算
研究概要

平成22年度は,当初の計画に従い研究を進め,以下に示す成果を得た.
球形気泡の運動方程式に対してFujikawa & Akamatsuの式を適用し,気泡内部気体に対して多原子分子気体を仮定したGaussian-BGK Boltzmann方程式を用いることで,気液界面での相変化(蒸発・凝縮)を考慮した数値計算を行った.気泡周囲圧力が初期気泡内部圧力の10倍高い条件での気泡の崩壊問題を取り扱った.気液界面での凝縮係数の値が1の場合,気泡初期半径に対して,収縮した気泡半径が100分の1以下になると,気液界面に接している気体の圧力や温度は急峻に上昇し,気液界面での温度の飛びは初期温度の5倍以上になることが確認された.これは気泡崩壊時における非常に強い気体の凝縮によることがわかった.今後は,音響場内における球形気泡の崩壊など,周囲圧力場の変化を考慮した計算に取り組む予定である.
また,非球形気泡と衝撃波の干渉問題に関して,マルチグリッドGhost Fluid法を用いることで,大きな体積変化を伴う気泡の崩壊現象に対して,精度よく取り扱うことが可能となった.今後はこのマルチグリッドGhost Fluid法に,上述したFujikawa & Akamatsuの式(球形気泡の運動法廷式)とGaussian-BGK Boltzmann方程式を融合した数値解析で得られた界面現象に関する知見を取り入れて,更に詳細な気泡崩壊とその界面現象について調べる予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 液体中での衝撃波と気泡との干渉問題へのマルチグリッドGhost Fluid法の適用2011

    • 著者名/発表者名
      小林一道, 神保佳典, 高比良裕之
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(B編)

      巻: 77 ページ: 20-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 境界近傍における気泡崩壊に関する数値シミュレーション2010

    • 著者名/発表者名
      小林一道, 神保佳典, 高比良裕之
    • 雑誌名

      第59回応用力学講演会講演論文集

      ページ: 127-128

  • [雑誌論文] Numerical Simulations of Bubble Collapse Based on Molecular Gas Dynamics2010

    • 著者名/発表者名
      K.Kobayashi, H.Takahira, M.Watanabe, S.Fujikawa
    • 雑誌名

      第59回応用力学講演会講演論文集

      ページ: 16

  • [学会発表] Numerical Simulations of Bubble Collapse Based on Molecular Gas Dynamics2010

    • 著者名/発表者名
      K.Kobayashi, H.Takahira, M.Watanabe, S.Fujikawa
    • 学会等名
      The 8th Japan-UK Seminar on Multiphase Flow
    • 発表場所
      ノルド小樽ホテル、小樽市
    • 年月日
      2010-09-13
  • [学会発表] 境界近傍における気泡崩壊に関する数値シミュレーション2010

    • 著者名/発表者名
      小林一道, 神保佳典, 高比良裕之
    • 学会等名
      第59回応用力学講演会講演
    • 発表場所
      日本学術会議,東京
    • 年月日
      2010-06-08
  • [備考]

    • URL

      http://mech-me.eng.hokudai.ac/~info/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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