研究課題
本研究では,可動部がなく,風切音・振動のない電気流体ガスポンプの開発を目指している.3年間の研究期間の3年目である平成24年度は,昨年度までの研究で行ってきた多段式線-平行平板型電気流体ガスポンプにおける(a)多段型の小型化について実験的検証を行なった.また,(b)ガスポンプ内部の圧力分布データの取得とともに,現時点での電気流体ガスポンプの流量-圧力線図の作成を行なった.具体的に,(a)について,GND電極の長さを短くし,多段型におけるガスポンプの小型化と,(b) 4種類の流路出口の開口部高さを用い,各印加電圧における流速,流量,吐出圧について実験的調査を行った.これにより,GND被覆方式での線-平行平板型電気流体ガスポンプの線電極前後の必要寸法をある程度見出すことができ,さらに,本ガスポンプにおける流量-吐出圧の特性曲線データを得ることができた.また,得られた実験結果とこれまでに取得している線電極被覆方式の線-平行平板型電気流体ガスポンプとの実験結果の比較を行い,被覆方式の違いが放電電流,出口流速,速度分布,流量,内部圧力分布にどのような影響を与えるのか明らかにすることができた.しかしながら,(c)昨年度,新しくチャレンジした絶縁被覆塗装について,実験の再現性を担保するデータを取得できたものの,塗装精度を保証する製作方法を見出すまでにはいかなかった.次に,(d)多段型電気流体ガスポンプにおける内部流動について,高速度ビデオカメラおよびレーザーシートによる線電極周りの流れの可視化およびPIV解析について,現状のレーザーシートおよび高速度カメラ解像度では,一昨年度に得た映像および解析を発展させるには至らなかった.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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International Journal of Plasma Environmental Science & Technology
巻: Vol.7, No. 1 ページ: pp.51-58
http://www.iesj.org/html/service/ijpest/ijpest_vol7_no1_2013.html